お年寄りと交通事故

こんにちは、華音です。


日本では、もうすぐ敬老の日ですね。
先日、高齢者の方の、免許返納に関しての記事を見ました。

日本で最後に乗っていた車です😅
マレーシアに来るときに、新車で買ってから1年足らずで売ってしまって、
まだローンを払っております…。

乗っていた車は派手ではございますが、私は実は、日本で20年以上、自動車教習所の指導員をしていました。
ですので、やはり、交通事故や、運転に対しては、
それなりに真面目な考えや関心を持っています。

高齢者の方の運転については、なかなか皆さまそれぞれに、
生活の事情がおありだと思いますので、
杓子定規に返納すべきというのも、心苦しいなとずっと感じていました。

車がないと、とても不便な環境の方もいらっしゃるし、
身内を乗せてあげないといけない事情をお持ちの方もいらっしゃるし、
事故のリスクは残念ながら、やはり高齢者の方は高くはなってしまいますし、
いろんな面からどうするのが一番いいかを考える必要があるのでしょうけれど、
安全上、免許の返納を進めたいのであれば、
返納しても生活が円滑にできるバックアップがもっと必要なのだろうとは思います。


先日見た記事は、免許を返納された高齢者の方は、
健康に悪影響が出て、要介護リスクが2倍に高まるというものでした。



私の父は、もう数年前に他界しましたが、若い頃は、
車の運転が大好きで、家族でどこに行くのも車でしか出かけたことがありませんでした。
子供心に、私のパパは、運転が上手なんだと誇らしく思っていました。

ですが、晩年は急激に足腰が弱くなってしまい、
運転もどんどん目に見えて衰えていってしまい、
上手だった車庫入れも、あっちこっちこすって、車が小キズだらけになっていきました。
そしてとうとう、近所のお医者さんの駐車場からバックで出るときに、
事故を起こしてしまったのです。

幸い、人身事故ではなかったので、どなたも傷つけることはありませんでしたが、
それをきっかけに、父は車の運転をやめたのでした。
もし、その事故が、他の方を巻き込んだり、父自身が命を落としたりと、
最悪の事態を想像すると、高齢者の方の運転に、安易に賛成もできないと思いますし、
かといって、返納さえすれば、解決できる問題ではないでしょうし、
難しい問題だと思います。


ただ、最も大切なのは、人命ですので、そこは最優先に考えつつ、
健康や生活や、楽しみも、ないがしろにはしたくないですよね。


でも、高齢者になってからだけのお話では、本当はないと思うのですね。
それまでの人生で、どんな意識で運転をしていたかが、
結局大切ではないかと思います。

元々の運転意識が、安全で謙虚な方はまだ大丈夫だとは思いますが、
荒っぽい意識で傲慢な方は、そのまま高齢者になってしまうと、
全く矯正ができなくなってしまうというのが、
指導員時代に高齢者講習を担当して感じたことです。

丁寧な運転は、揺れないので乗っている人にも、周りの人にも、
燃費もよくなるので地球にも、負荷がかからないので車にも優しいです❤️ね。
全てに優しくて、とっても理にかなっていますよね。
そんな運転をしてくださる方が、どんどん増えるといいなって思っています。